古本市

よく足を運ぶ岐阜の古本屋さんに徒然舎というお店があって、美殿町商店街で古本市を開催するという話を知った。そこで「出店してみませんか?」と話をいただき、「面白いかも」と思ったところから全てが始まった。

「美殿町 本 通り」までの準備期間1ヶ月。家の中にある本を見繕って迎えた9月16日は真夏の暑さが残るほど暑い晴天。接客業という仕事をほとんどしたことがない自分は右往左往。お客さんの対応、ブックエンドの使い方、お金のスムーズな渡し方まで、他の出店者さんに多くのことを学んだ1日だった。

自分が読んでよかったと思った本を次の人に手渡すという体験が楽しかった。「この人はなぜこの本を手にとってくれたのだろう」その場で聞く訳ではないのだけれど、この子をよろしくお願いしますという感じで手渡していたように思う。

せっかく古本市に出るなら1回だけでは勿体ないと思い、申し込んだのは名古屋の円頓寺で行われた「本のさんぽみち」。前回の古本市の反省を踏まえて本を揃え、向かえた10月20日。当日。驚くほどの人が集まった。

持って行った100冊近い本の2/3ほどが売れてしまい、本棚の中がスカスカになるという経験。昼食を食べる時間もゆっくりと休む時間も、他の出店者さんと交流をする時間もほとんど取れず、名古屋の人が放つ力に驚かされた一日だった。

本という物が持つ力、本が作る場の力。まだ信じたい。

伊勢河崎にお店をもつ古本屋ぽらんさん。岐阜の美殿町本通りの時にブースが隣同士になったときに店主の奥村さんから三重の伊勢河崎一箱古本市のお誘いを受けて出店してみることに。

この日は1日のんびり。五十鈴川を見ながら本を読んだり、近くのお店で伊勢うどんを食べたり、出店されている店主さんとトークを楽しんだり。本の売上げというよりも場所や時間を楽しんだ感じだった。店主さん同士でつながりが生まれていくところも楽しい。

2018年。初めて古本市に出店をして、いきなり岐阜、愛知、三重と東海3県をまわることになったけれど、自分が本が好きで、こんなにも本が好きな人がいて、こんなにも本の場に集まってくるんだということを実感した。

地域や場所によって求められている本のジャンルや種類が異なるのも肌で感じた。主催者の方向性によるところも大きいけれど、その場所に住んでいる年齢層や文化にも大きく左右されるような気がしている。

来年もどこかに参加するかもしれない。やっぱり自分がいいなと思っている本を直接手渡せることが楽しいから。

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