こだわりと東京

7月の梅雨が明けた日に東京へ足を運んだ。過去の写真を探してみると東京へ行ったのは2007年が最後だったので11年ぶりらしい。当時の東京の記憶はほとんどないけれど、今どんな風景になっているのか少しだけワクワクしながら新幹線に乗り込んだ。

東京駅から地下鉄に乗ってまず驚いたのはスーツ姿の人の多さだった。朝だったこともあるとは思うけれど、自由に働く人が多いイメージの東京でこの光景はショックだったりもした。地下鉄に乗って向かった先は池袋。フランク・ロイド・ライトが設計した自由学園明日館を見るためだ。

池袋の駅から外へ出れば、そこはビル群。池袋駅から少し歩いたところに学校がある?と思って歩いていたら本当にあった。建物がチラリと見えた瞬間に「この建物好き!」と思ってしまった。建物のボリューム感にスケール感、一つひとつのディテールが優しく守ってくれているような雰囲気がたまらない。

同じフランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテルと似た構成になっている部分もあるけれど、優雅な客人を迎えるホテルとしての表現と、小さな子どもたちの学びの場としての表現の違いが現れていたように思った。

池袋を後にして小金井にある江戸東京たてもの園へ。江戸東京たてもの園の中には前川國男邸を見ることが目的。第二次世界大戦中に建てられた前川國男邸。100㎡以上の建物が建てられない規制や鉄不足、木材不足を感じさせながらも考え抜かれた住宅。ここまで考え抜いて、こだわり抜いて、やり通す。各ディテールの全てに意味がある。大切なものを感じたような気がした。

前川國男邸では、韓国から学生2人が見学に見えていた。ボランティアガイドさんと拙い英語と身振り手振りで説明したもののどのぐらい伝わったのだろうか・・・笑。

帰りの新幹線まで少しだけ時間を作ることができたこともあり、急いで銀座にある森岡書店さんへも足を運んだ。ちょうど中村大介さんの 『山びこ展』が開催されていた。自然の素材の一部に手を加えることは多いけれど、作品から放たれる精神的なエネルギーが、大きく、鋭く、強く、重いように感じてしまい、恐れ多いと思ってしまった。中村さんにお会いしたことはないけれど、どんな精神力をお持ちの方なのか感じてみたい。

今回の東京。やりきる強さというか、こだわりというか。改めて気づかされることが多かった。そういうものを見たり、感じたりすると、ワクワクしたり、嬉しくなったりする自分がいて、自分がやっていることを見つめ直していきたい。

自由学園明日館
前川國男邸(江戸東京たてもの園)
ひぐらしガーデン
百年・一日
本屋 Title
ROUTE BOOKS
森岡書店
浅草寺
PIZZA BORSA
etc…

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