leather wallet

昔から財布の素材は革だった。小学生ぐらいの時はシャラシャラした素材の財布を持っていた気がするけれど、思い返すと、それ以降はずっと革財布。その流れのままに昨年の秋頃に財布を変えました。厚めの革でしっかりと作られた革職人さんが作った財布に。

初めて手にとった瞬間は、縫い目の綺麗さや細部のディテール、丁寧で細やかに作られた部分に関心しきり。でも、いざ使ってみると財布は言うことを聞いてくれない。厚めの革は硬く、トラ部分も勝手に曲がり、財布を出すのが嫌になるほど。久々に革の洗礼を受けて「来たか」と。笑。

6ヶ月ぐらい使い続けていると、革が生活に馴染む。

革が柔らかくなり、財布を手に持った感触で向きが分かるようになり、思い通りに動いてくれる。財布を出すという行動を億劫にさせない。3ヶ月に1度くらい革の手入れをして財布全体を眺めると、知らないうちに付いた傷や強引にカードを入れて歪な形が付いてしまった部分など、いろんな出来事を財布が記憶していて、一つひとつ見直す作業。

ちょっと違和感のあった財布が今では当たり前に。ずっと使い続けていた前の財布を手に持つと「あれ?こんなんだったかな?」と思うぐらい。今ではそれぐらい自分に溶け込んだ存在。

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