[sketch #1]母屋の隣に新家を建てるイメージ

母屋の隣に建てる新家

[スケッチ #1]母屋の隣に新家を建てるイメージ。

田舎の道を車で走っていると大きな敷地に立派な瓦葺きの母屋が建っている風景を目にすることが多い。その隣には母屋よりも一回り小さな新家が建てられて農家の生活が脈々と受け継がれていく。地に足をつけて昔ながらの時間軸で時を刻んでいく土や木々、建物や人をみるといいなと思うことも多い。

一見しただけで壮大なスケールはとてもくみ取れないけれど、ほんの一部の表層を感じながらスケッチをしてみたい。

パッと思い浮かんだことは母屋に住む親世代と新家に住む子世代の距離感。日々の仕事で365日一緒にいること、もしくは別の仕事をしていること、どちらを考えた時も距離が近いことから良いことも生まれれば悪いことも生まれると考える。気分が良いときもあれば、体調が優れない時もあり、すごく勝手だけれど、都合の悪い時は距離を取りたい。

母屋と新家をつなぐ場所は軒下空間と子どもの個室としたい。軒下空間は日差しをカットするだけではなく、雨に当たることなくちょっとした作業をしたり、野菜を干したり、喋ったりする場所であり、お互いの家に入ることなく会うことができる空間と思っていただけたら嬉しい。悪い言い方をすれば、新家の門塀のような意味合いもあるかもしれない。

新家のリビングやダイニングキッチン、寝室などは母屋から気配を感じたり、影が少し見えるかもしれないけれど、直接的には見えない距離感を取りたい。プライベートな時間や場所を確保することは必要かなと考える。洗濯物も干すことや車の出し入れも同じような考え方。母屋、新家共にお互いが干渉されない場所や事があってもいいかなと思う。

-お願い-
この建物は「こんな家があってもいいな」という考えのもとにササッとスケッチしたものになります。そのため、実際に建築されたものではなく、架空の敷地に計画をした建物になります。ご了承ください。

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