「家がおしえてくれること」と「sketch1・sketch2」

家がおしえてくれること・sketch1・sketch2

「家がおしえてくれること」、「sketch1とsketch2」は共に小川奈緒さんと小池高弘さんの本。建築としての視点ではなく、家に住む人の普通の物語が綴られている。

家がおしえてくれること

「家が教えてくれること」には10の家族、10のストーリーが載っている。戸建ても、マンションも・・・新しさや古さ、大きいや小さいを問わず、その場所、その家に住む思いが魅力的な雰囲気となって伝わってくる。

家が住み手によって染まりかけている途中であったり、しっとりと染められた後であったり、文やイラスト、写真から住まいの面白さが本から溢れている。

人生と密接に家が関わっている情景が、読んでいてとても嬉しい。

sketch1とsketch2

「sketch1とsketch2」は共に小川さんと小池さんの夫婦のエッセイで、日々のちょっとした気づきが書かれている。sketch1とsketch2が太陽(陽)と月(陰)のような関係で読んでいて面白い。「sketch1とsketch2」を読む前に「家がおしえてくれること」を読んでおくと、小川さんと小池さんの夫婦の世界観をより楽しめる。

sketch1は読んでいて、へぇーとワクワクする内容が書かれている。特に「おもてなしはたのしまなくちゃ」は小川さんなりのおもてなしのコツが書かれていて、すぐにでも真似たい気持ちになる。

sketch2はsketch1よりももう少し私的な話。小川さんと小池さんの人となりが読み進めるにつれて、しっとりと心の中に入ってくる感じ。最後のエッセイは震災の話。個人的には海外にいて体験していないけれど、気持ちをキュッと引き締めて、この本を読み終われる。後味がすごくいい。

sketch1とsketch2共に、小池さんのイラストと話題が所々入り頭をスッキリさせてくれて、この本を読みやすくもしてくれる。自分と比べて小池さんの年齢が高いことから、ちょっと好きな物や時代がずれてしまっているけれど、それもまた発見。

sketchは読んでいると目と頭ではなく、耳と心に直接文章が入ってくる感じになり、すぐ横でちょっと雑談も含めて話をしているような感覚になります。sketch1がメインパーティー、sketch2がワインでも飲みながらしっとりして、読み終わると同時に“今日はお開きです”と。笑。

この本は表紙の手触りがとても心地いい。太陽の出ている時間帯にゆっくりとコーヒーでも飲みながら読みたい。そう思わせてくれる不思議な魅力もあります。

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