西村佳哲さんの本。

西村佳哲

自分の仕事をつくる
主に西村さんが会いたいと思われた方々の仕事の仕方のインタビュー報告書。1995年のインタビューから始まることから少し古い内容にはなるものの、今第一線で仕事をされている方の当時の考え方を知ることができることは新しい。

やはり本書の中ではスターネットの(故)馬場さんの言葉が耳に残る。視覚的な心地ではなく、身体で感じる使い心地や居心地をつくり出すことにあり、直感的で全感的なものづくりをするところにある。また、人間が1日で歩くことができる半径40kmくらいの範囲で衣食住が循環できること。小さなことの紡ぎ上げが文化という考え方。

自分の足下、文化圏で丁寧に新陳代謝を繰り返しながら自分自身場を育んでいきたいと感じる。

自分をいかして生きる
「自分の仕事をつくる」の続編。「自分がお客さんでいられないことは?」他人がすべき仕事ではなく、自分がやるべき仕事という考え方。その中で「できないこと」と感じることが可能性があるということ。当たり前のことかもしれないけれど、的確に文章で表現されると胸に刺さる。

かかわり方のまなび方
これから読みます。

西村佳哲さんの本を読み始めたきっかけは「ひとの居場所をつくる」から、西村さんの世界観に惹かれたことからスタートした。

西村佳哲さんの本は読んでも易々と求めている答えを教えてくれない。自分の頭で考えるきっかけや糸口。そんなものをたくさん与えてくれる、とても厳しくも優しい本であると思う。

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