山梨へ

自分が行ってみたいとフツフツと思っていた気持ちは止められず、山梨へ。理由は2つあって、自分がフリーペーパーを作ってみたいと思ったきっかけをくれた“BEEK”を作成している土屋さんがかかわっている古本市が甲府市内で行われていること、もう1つは、いつも見ている富士山は海側の静岡県側からだけれど、山側の富士山も見てみたい。

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1日目は甲府の街へ。主な情報はinstagramやtwitter、facebook。あとはd design travel 山梨。真っ先に向かった場所は商店街で行われている「こうふのまちの一箱古本市」。アーケードのある通路の一角に人で賑わう場所が会場でした。山角さんで買ったパンを片手に、AKITO COFFEEさんのコーヒーを飲みながら一箱古本市をぐるぐる。

その途中で見つけたブックレットYAMANASHI BOOTLEG MAP vol.0。広げて見ていたら、横にいたお客さんがYAMANASHI BOOTLEGがほしくていろんなお店に行って探したと話してくれた。同じ出店店主さんのところに置いてあったNORAH。店主さん曰く、YAMANASHI BOOTLEGと同じ方が撮った写真らしい・・・。偶然。分かったことは、どうやら自分はこの方の写真が好きということ。

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こうふのまちの一箱古本市で感じたことは、本で人と繋がりたいという気持ちかもしれない。新しい本とか有名な本とか、価値のある本とか、そういう枠組みではなく、自分が読んできた本、興味のある本はこれ、という世界観が1つのブースに広がっていた。発足人にである土屋さんのつながりなのか、山梨という土地柄なのか、味のあるイベントだった。

この後、甲府市内をウロウロして、寺崎コーヒーでホッと一息。酸味のきいたコーヒーと、ほのかに甘いサクサクのビスケットの上に粒状の塩がアクセントになっていて、シンプルに美味しかった。ここで1日目を終える。

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2日目は朝からYAMANASHI BOOTLEGに紹介されていた甲府盆地を一望できる場所へ。甲府駅から車で10分くらい走るだけでこの景色が見られる。街と山がこんなにも近い距離に憧れる。メリハリのいい街。

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甲府は高い建物も少なく、奇抜なデザインや色を使った建物も少ないからなのか、落ち着いた雰囲気の風景が広がる。おとなしくて土着的というか、本質的、雑音の無い感じ、目に跳ね返ってくる光景がしっとりとしている。一言では言い表すことができないけれど、そんな感じを受けた。

前日に街を歩いていてもその雰囲気は感じていて、商店街のローカルなハロウィンパーティーをおじいちゃんおばあちゃんから家族連れも含めて、たくさんの人がワイワイ楽しんでいたり、おもちゃ屋さんのご主人が注意しながら歩行者の邪魔にならないように子どもの自転車を並べ直していたり。人が中心の街。人の心が具現化した形を持つ街。流行とか最先端とかそういうものではなくて。

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そのまま甲府を後にして北杜へ。稲刈りが終わった田んぼを見ながら向かった先は津金学校。明治時代に建てられた校舎の中を歩きながらこの場所が生まれた経緯を知ると、物事にはきっかけがあると同時に、過去の時間軸の中に隠れてしまった意味を感じることの大切さに気づかないと思ったりもした。

観光客にとって津金学校は観光地だけれど、地元の人にとっては今も昔も思い出の場所。津金学校の2階には習字の展示がしてあって「私のが〜」という声が聞こえたり、現在駐車場となっている部分には保育園が建っていたようで「私が通っていたときは子どもが10人くらいいたかな〜」という声も聞こえてきた。長い年月が経っても人が集まり、生き続けている建物に出会えることは、少しでも建築に携わっている人間として嬉しい。

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GALLERY TRAXに立ち寄った後に清春芸術村へ足を伸ばしてみた。きっかけは単純で清春芸術村の中心に建つラ・リューシュ。日本とは思えない建物の写真に惹かれた。ただその気持ちは安易すぎた。

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公園のような広い空間にラ・リューシュ以外にも名だたる建築家が設計した建物がいくつも建てられていたけれど、中に入ることができない建物に加えて、通路に敷き詰められたゴムマットと止められた噴水が出迎えてくれた。人はまばら。建物自体が芸術としての展示物となり、血の通っていない剥製のように置かれている。いたるところにある飲食禁止と立ち入り禁止の看板が辛さを増幅させる。

今回の旅で一番辛い思いをした場所。人に使われることのない建物が並んでいる姿は見ているだけで心が痛んだ。

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今回の山梨の旅。目には見えない太くしっとりとした土着感のようなもの。そして人。思いがあるということ、温もりがあるということ。

しっとりと地に足がついた建築。無理はしない。できることから、できる範囲内で伝えていけたらいいなと思った。

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甲府路地横丁
こうふのまちの一箱古本市
甲府の街と甲府盆地
山日YBS/D&DEPARTMENT YAMANASHI by Sannichi-YBS
AKITO COFFEE
寺崎COFFEE
津金学校/明治カフェ
SUN.DAYS.FOOD
GALLERY TRAX
清春芸術村
神長官守矢史料館/高過庵/空飛ぶ泥舟
etc…

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