LØKKE furnitureの石川さんに木のフレームを作っていただいたことで、このフレームを使って何かしたいなと思っていたことの1つを素案だけれど形にすることができた。空想の土地だけれど、その時に思った「こんな場所にこんな住宅があってもいいんじゃないかな?」ということを、サクッと1/100の模型で表現してみた。
場所は「ちょっと田舎の十字路」で建物は「作業室付きの小さな住宅」。コンセプトは「角地」。主に写真の左側が作業室(高い方)、右側が住宅(低い方)となる。
普通の道路に比べて十字路は人通りが少しだけ多いはず。作業室の前につくられた小さな緑のスペースは住宅と地域とをつなぐ空間になってくれたら嬉しい。作業室の大きな扉を開けて仕事をしていれば、近くに住む人と挨拶もして仕事内容も自然と伝えることができるし、小学校の通学路になっていれば、十字路の道路を直角に歩くよりも、ほんの少しだけれどショートカットすることができる。地面が芝や土で多少デコボコしていて、走っていれば転ぶこともあるだろうし、木に登れば落ちるかもしれないけれど、そんなことがあってもいいように思う。
角地は少し特別であると思っていて、結節点でもあり、道に迷ったときの道しるべでもあり、小さいときの記憶にも残っている場所かなと思う。
記憶はいろいろで、変わった形の建物や大きな建物があったり、名物おばあちゃんがいるお店であったり、車が一旦停止をしない危ない道路など、さまざまだけれど、プラスな記憶に残るような十字路になってくれることを希望したい。
今回はあくまでも素案だけれど、また形や表現を変えながら、少しずつ表にだしていきたい。