気の知れた仲間が集える家がいいな
「こんにちは!」と友人が突然訪れても笑って向かい入れられて、自由に話をして、送り出せたらいいなと何気なく思うことがありました。向かい入れる側も待ち構えることなく、遊びに行く側も気兼ねることなく行ける場所を少し考えたい。
この家には独立した玄関空間を作っていない。扉を開けるとダイニングと玄関が合体したような空間があり、遊びに来た数人の友人と昼間にコーヒーを楽しんだり、夜には夕飯やお酒を楽しむ場所としたい。もちろん、家族が食事をする場所でもあり、この家に集まる人が必ず通り目にするヘソのような場所になったらいいなと。
もう少し大人数の時にはダイニングから数段上がったところにあるリビングで時間を楽しみたい。ソファまわり、窓まわりなど、小さな居場所をできるだけたくさんつくり、大きな話題だけではなく、小さな話題がたくさん生まれる場所としても活用できたら嬉しい。
ただ、仲間が楽しめるのはダイニングやリビングまで。個室や寝室、水回りはプライベートな空間としてメリハリをつけたい。家族だけの空間があることで気が休まる場所を残しておきたいことに加えて、人が生きていく上で体調が優れない時もあります。一人や家族だけになりたい場所はつくっておきたいと思っています。
詳細
敷 地 300.00㎡(90.57坪)
建 築 99.79㎡(30.13坪)
延 床 95.65㎡(28.88坪)
公開
2015年4月26日 杜の宮市vol.15(愛知県一宮市)
※実際に建築された住宅ではありません。