ローカルの中のよそ者

RELEASE・ | CATEGORY・ ゴー

最近身近なものに意識が向けられるようになってきたように思う、学生を卒業してからというもの、意識は住んでいる地域から外へ。いいなと思ったり、気になるものがあれば、100キロでも200キロでも300キロでも電車や車で出かけた。それがちょっと変わってきたのは、ここ数年。遠くのモノやコトはもちろん、近くの動きにも前以上に意識するようになった。

そんなことを思いながら清須市にある、はるひ美術館へ。昔お世話になっていた設計事務所へ向かうために1、2回近くを通ったことがあったけれど、こんなところに美術館があったなんて知らなかった。近くに川が流れていて、気持ちがいい風が抜ける。

ここは美術館だけではなく、図書館とステージのある芝生の広場が組み合わさって場を構成している。地元のおじいちゃんおばあちゃんが図書館で本を読み、子どもを中心に広場でダンスの練習をしたり、ボール遊びをしたり。美術館には外から来た人がフラリフラリと吸い寄せられていく。集まる人が多すぎず、少なすぎず・・・ほどよい人の数。こんな場所が近くにあったらいいな。

はるひ美術館はとても小さく、展示室も2つだけ。でもこのコンパクトさが心地いい。大きすぎると見て回るのに最後の方は気が抜けてしまったりするから。展示されていた安西水丸さんの作品も「漂う水平線」というサブタイトルのごとく、それをイメージした作品が集められている印象だった。さわやかでカラフルなイラストが夏の暑さと湿度を忘れさせてくれた。

松本のスピード

RELEASE・ | CATEGORY・ ゴー

5月の終わり頃に長野県にある松本へ。たぶん2年ぶりぐらい。

松本の駅前に広がるちょっと古くて魅力的な街。街が持つさらりとした空気感。新しい店ができ、いつもの店が開き、久しぶりに行った店の雰囲気が変わっていて、ひとつの店が暖簾を下ろす。町の動きが早すぎることなく、一つひとつの行いが、無理なく理解できる。息切れをするようなスピードではなく、立ち止まって深呼吸できるようなスピード。

社会からみると、そのスピードは遅すぎて衰退していると言われてしまうかもしれないけれど、街が移り変わっていくスピードが心地いい。

無駄に古いものを壊して新しいものを建てず、必要な所だけ直して街と調和させる。キヲクの変化に大きなズレをつくらない。街のカヲリを残していく。洗練させすぎてしまうと、失ってしまうものも多いから。

雄大な山々に囲まれた松本の街がもつ空気感に浸っていると、ゆりかごの中にいるようで、自分がダメ人間になってしまうような感覚さえ覚える。駅から離れて郊外に出てしまうと街は一変してしまうけれど、少なくとも街中はそう思う。

六九クラフトストリート「洗練と素朴」
mm(ミリメートル)
kuranimal(クラニマル)
栞日
amijok
田園ベーカリー
クラフトフェアまつもと
城山公園
etc…

本とルール

RELEASE・ | CATEGORY・ ブック

毎年何十冊と購入する本。好きな著者の方が出される本をピンポイントで購入することもあれば、本屋さんへ伺ったときに「あっ!この本読みたい」と思って、手にすることもある。それが新書を販売する本屋さんであっても古本屋さんであっても。

ひとつ決めているルールがあるとすれば「一度に何冊も購入しないこと」。できれば1冊、どうしても欲しければ2冊まで。

その時に読みたいと思った本は自分の中の鮮度を失わないうちに読みたい。1週間・・・2週間・・・1ヶ月・・・と過ぎていくうちに、その時に思った気持ちの高まりは落ち着いて、なかなか読もうと思うタイミングを失ってしまう。色鮮やかでエネルギーに満ちあふれた旬の食材を手元にありながら食べ逃してしまう感覚に近い。(自分の中ではそんなイメージ)

でも、本屋さんにはその時に読みたいと思う本が何冊も本棚に並んでいることも多い。本のジャケットや著者名で見た瞬間に「この本!」とピンと来る。それでも今一番読みたい本を手に取って、他の本は本棚へ返す。次回またどこかで出会った時にきっと買う。もし出会わなければ、それまで。

ジネンカフェ

RELEASE・ | CATEGORY・ エキシビション

NPO法人まちの縁側育くみ隊の大久保さんが中心となり2007年より続けているジネンカフェ。プロジェクトを始めた当初は僕もまちの縁側育くみ隊に在籍していて、少しだけプロジェクトをバックアップする立場でしたが、今回ジネンカフェVol.113のトークゲストとして呼ばれることとなりました。場所はくれよんBOXにて。

僕は設計事務所としてまだまだ実績も残せていません。そんな中でお話しできることはなんだろう?と考えた結果「人の佇まいをまちに落としこんでいきたい−小さな設計事務所の考え」というタイトルとしました。今まで自分が生きてきた人生の中で感じたことや学んだことを振り返り、ROOFという小冊子を作りながら、住まいとまちを少しだけ繋げていきたいと思っていることを中心に。

10年間続けているジネンカフェ。そして今後も1ヶ月に1回のペースで続けていく予定の大久保さん。毎月イベントを主催エネルギーの凄さ。とても尊敬しています。

leather wallet

RELEASE・ | CATEGORY・ アイテム

昔から財布の素材は革だった。小学生ぐらいの時はシャラシャラした素材の財布を持っていた気がするけれど、思い返すと、それ以降はずっと革財布。その流れのままに昨年の秋頃に財布を変えました。厚めの革でしっかりと作られた革職人さんが作った財布に。

初めて手にとった瞬間は、縫い目の綺麗さや細部のディテール、丁寧で細やかに作られた部分に関心しきり。でも、いざ使ってみると財布は言うことを聞いてくれない。厚めの革は硬く、トラ部分も勝手に曲がり、財布を出すのが嫌になるほど。久々に革の洗礼を受けて「来たか」と。笑。

6ヶ月ぐらい使い続けていると、革が生活に馴染む。

革が柔らかくなり、財布を手に持った感触で向きが分かるようになり、思い通りに動いてくれる。財布を出すという行動を億劫にさせない。3ヶ月に1度くらい革の手入れをして財布全体を眺めると、知らないうちに付いた傷や強引にカードを入れて歪な形が付いてしまった部分など、いろんな出来事を財布が記憶していて、一つひとつ見直す作業。

ちょっと違和感のあった財布が今では当たり前に。ずっと使い続けていた前の財布を手に持つと「あれ?こんなんだったかな?」と思うぐらい。今ではそれぐらい自分に溶け込んだ存在。

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